怪しくも危険な香りを漂わせるブラックメタル。サタニスト、悪魔崇拝をモチーフに独特の世界観を構築しているメタル軍です。
彼らが描く様式美、そこには厭世的な響きと物憂げな陰りから放つ妖艶な美しさ。
リードギターが啼き、ドラムが、ベースが複雑に絡み合う、異空間。 聖なる場から、魔笛の空間を描くブラックメタルには、時に心の琴線に触れる繊細な美しさと、あまりに危険な暴力性、そしてアンチクライストを標榜するイデオロギーのせめぎ合いを感じます。
1990年代後半、スレイヤーやヴェノムに触発されたメタルキッズが、続々とブラックメタルを構築していきました。 ディセクション、クレイドルオブフィルス、バーズム、バルサゴス、など、テクニカルかつ、美しい旋律で当時のメタルキッズを虜にしました。
美しくも危ういブラックメタルの世界。 彷徨するメタルボイスとリードギターの鋭利な狂気と様式美が入り混じるブラックメタル名曲集を独断と偏見で選びました。
今聞いても、興奮と恍惚感を感じます!
1993年にリリースされるや否や、ブラックメタル界だけではなくメロディックデスメタル界 にも震撼を巻き起こした伝説のバンド、それがディセクションです。
一般受けするかしないかはともかく、ブラックメタルはスカスカのドラムスにデスヴォイス (低音の唸るようなデスメタル特有のヴォーカル)をさらにキーキーさせた、悪魔のような 歌い方が特徴です。
正直な話、私は最初、ブラックメタルが嫌いでしたが、このアルバムを聴いた時、 あまりのかっこよさに寒気がしました!
美しいツィンギターが紡ぎだすゴシック風旋律、そして静寂の後に疾走するギターリフ・・
ヴォーカルのジョン・ノトヴェイトは、稀代のコンポーザーとしてブラックメタルファン のみならず、ヘヴィメタルファンに大きな影響を与えました。残念ながら、自ら命を絶ち、 ついに伝説となってしまったバンド、それがディセクションです。
このバンドは単に悪魔主義を標榜するバンドではなく、テクニカルかつ複雑な楽曲で クラシックや映画との融合をはかるという、ブラックメタルの範疇からは逸脱しています。
このバンド、中古CDで買ってみたのがきっかけですが、聴いた時の驚きは忘れません。
ブラックメタルの観念を突き崩す優美、シンフォニックなサウンド、そして起承転結・・・。
アグレッションとドラマが敢然一体となった奇妙で麗しい世界観へ誘い込まれます。
オリジナルビデオのように、中世の物語のBGMとして使用するファンも多く、そのドラマ性は、密かなコアなファンには忘れられないサウンドです。
ブラックメタルが嫌いでもこのバンドのサウンドだけは絶対に聞く価値、「大あり!」です。
The Splendour of a Thousand Swords & FF7複雑なギターリフ、ゴシック映画の世界のようなホラー空間を作り出す幻想的で狂気を 描くキーボード、そして、悪魔の咆哮を聴くようなヴォーカルこそが、 エンペラーの特徴です。
ブラックメタルはサタニストを思想的背景として、悪魔を崇める楽曲が多い中
彼らは実生活もサタニストそのもので、メンバーが教会を放火するなど危険極まりないバンドです。
とても社会的に容認できるわけではありませんが、彼らの生み出した暗黒の楽曲、 それは確かに、現在まで続くブラックメタルの礎となる名盤として語り継がれています。
メタル初心者にはちょっと重い気もしますが、ここまで来たあなたは、この世界が ちょっぴり理解できるのでは(笑)???
ステージで彷徨するメンバーの衣装なんて、確かにサタニストっぽいですよね!
壮大なスケール、ホラー映画のワンシーンをありありと感じさせる吸血ホラーバンド、 そして最も商業的に成功しているブラックメタルバンドの一つが、 クレイドル・オブ・フィルスです。
ヴォーカルのダニ・フィルスが放つ特徴的なブラックメタルヴォイス。 ただ叫ぶだけでなく、邪悪な空間を作り出すキーボードとギターリフのなかで、 高い表現力をもち、ブラックメタルの世界を構築しています。
初期のアルバムで悪魔崇拝を地で行っていた彼らも、各種メディアで大きく
取り上げられるにつれ、商業主義的な楽曲も多くなり、生粋の
ブラックメタルファンからは敬遠される面もありました。
ただし、メディアでの取り上げられ方からみると、おそらく日本で最も有名な(?) ブラックメタルバンドでしょう。
メタルファンならかっこよさがわかるはず?!